年下彼は手強いのです,

「真尋さん顔赤い」

「か、らかわないで…」


なんだなんだこのペースにまんまとはめられちゃってる感じは!


「まぁ、見てるのはほんとだと思いますけどね」


見てるのかな。まぁ、ある程度は見てきたけど。それは、視線が自然と向くっていうか。


「……わたしの所為だったらごめんね」

「それは俺にもわかんないですよ」

「ん、ごめんね逞磨くん!ありがと」


眉を下げて困ったように右手をあげる逞磨くんに笑いかけた。



「いつ言うんだよ……登駕」


小さく囁かれたこの台詞には気がつかすに。




§


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