年下彼は手強いのです,

顔を上げた。今にも泣きそうだ。


「仮に嫌われてても、わたしは登駕を嫌いにはなれないと思うの」

「こんなこと、俺が言うのも卑怯なんだけどさ…」


くしゃりと髪をかきあげて、しっかりと目を合わせた。


「今の登駕には…真尋ちゃんが直接聞きにいくのが一番じゃないかな」


ドクン……


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