年下彼は手強いのです,

「どうしたんですかねー…だから最近、休養とか言いながら来ていなくて。まぁアイツならどっかに」


「次ー!」


逞磨くんの叫び声が遠くからした。新キャプテン、か。


「いつの間に来たんだ。すみません、逞磨怒るとヤバいんで、また」

「ごめんね、ありがとう」


手を振ると、満足そうに笑顔を向けてくれた。登駕、練習にも出てないんだ。


グランドにはいない、教室にも多分いないんじゃないかな、


だとしたら……!


< 174 / 209 >

この作品をシェア

pagetop