年下彼は手強いのです,
「っ!!だから泣くなら見るなって」

「違う…」



登駕の腕は、思った以上にあたたかくって。がっしりしてて、男の子なんだなぁと改めて実感した。


「来たら、マネージャーが告ってて…なんで真尋最悪なタイミングで来んの」

「もう、輝くんのことは…いいから…」


ほんとに、良かった。

確かに輝くんのことは好きだったけど、ここ最近考えてたのは登駕のことばかりだったんだよ?


「逢いたかったのは、登駕なんだよ…」



紛れもなく、本心でそう思っていた。今抱き締められて嫌じゃないのも、輝くんのことを前向きに考えようと思ったのも


「なんで……」

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