年下彼は手強いのです,
サッカーボールを当てられて
そうやって出逢って

名前を初めて聞いて

わたしが名乗ったら
「聞いてねぇよ」って


『両想いになったら、
言うことを聞け』なんて


でもいつの間にか
優しいとこに触れてて


「好きになったんだよ」
なんて――…



「わたしまだ…登駕のことを、恋愛感情で見てるのかはわかんないけど」


ボールの動きが止まった。


ここで始まった出逢い、そして


「登駕は、わたしにとっては大切な存在…なんだと思う」


ここから始まる関係だって悪くない。



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