年下彼は手強いのです,

「逞磨くん…ありがとう」

「たまには応援に来てくださいよ?俺目当てじゃなくてもいいんで」

「またそういうことを」


卒業証書で軽く叩いたら、苦笑が漏れた。みんながつられて笑う。逞磨くんには、ヤツの件でさんざんお世話になった。


「でも、来てほしいのはほんとにですからね」

「クッキー、楽しみにしてますから」


それぞれに挨拶をしてくれる。正規のマネージャーじゃないのにと思うと心が暖かくなった。


「ありがとう…!」


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