年下彼は手強いのです,

*アフターワード

A year ago...


ひらりと桜の花が舞う。2―1の教室は今日は新入生の話で持ちきりだ。誰が入ってくるやら、当たりの女子はいるかだとか。


そこから少し離れたところで、すみれの花に水をやっているわたし。苛苛指数上昇中。


「なー浜崎さん、好きなやついるの?」


浜崎真尋、16歳。ただいまかなりイラついております。


「だから、関係ないでしょ?」

「ある、俺好きだから。真尋さん」


クラスメイトの多田くんが鬱陶しくもある今日この頃。でもわたしは付き合うことは愚か、振り向くこともきっとない。


「ごめんなさい。無理です」

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