年下彼は手強いのです,

「たく…まっひろ?!」


たくまひろって。

起き上がった登駕はまずわたしを見て慌てふためき顔を赤くさせた。……カワイイ。こういうとこは後輩なんだなぁって思う。


「…俺寝てた?」


バリバリ、と答えたらマジかよ…と手の甲で唇を隠している。


「なんだよ~変な夢でもみたかよ~」

「べ、つに見てねえよ」


やっぱりこの二人、仲いいよね。うん。並んでて絵になるというオプション付きだ。小悪魔系と優男と。――女の子たちが騒ぐはずだ。

「あ、そだそだ。これお礼だってさ~」


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