年下彼は手強いのです,
side:登駕


「なあ、あれ。この前の差し入れくれた先輩じゃね?」


くそ。なんで気がつくんだこいつは。


隣にいたサッカー部の佐々木が指を指した7m先。視界に入れたくなかったっつの。どうせまたあまり上手くやれてないに違いないんだし。


「なぁ?伊沢の彼女疑惑の人だよな。大人しそうな」

「はぁ?彼女ぉ?」


佐々木に違うと否定したら意外そうな表情。そのあとにつまらなそうな表情をされた。面白くなくて悪かったな。


「そうなのか?まぁお前が選ぶタイプじゃあ…ないか」


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