年下彼は手強いのです,

「よかったら俺らと一緒しない?女子も何人かいるけど」


心のなかにまたなにかがコトンと落ちたみたいに。


「あ、りがと」


最近、思い始めたことがある。

――本当は、解ってるの


「じゃあ中庭行こう!」グイと引っ張られた手がなんだか切ない。うれしいはずなのに。


――心の何処かで認めてる


連れ出された先には綺麗な中庭。そして


「おせえよ輝!」


「てるくーん!こっち!」

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