年下彼は手強いのです,
「な………」
確かに俺は餓鬼だけど…じゃなくて!なんで俺が真尋好きって……。
「まだまだ甘いよ、伊沢くん」
ニィと笑う祐李さんにやはり恐怖を覚えた。さらりと彼女は髪をかきあげ、続ける。
「あのね、恋なんてそんなもんなのよ」
空になったドリンク容器を受けとりながらそう言われた。
「周り見えなくなって、でもその人だけ違って見えて」
「………」
「曖昧なんだけど、凄く優しい気持ちなの」
好き、って気持ちに。思い当たる節がありすぎる…
「まぁ、今はキャプテンとのことが心配か」