年下彼は手強いのです,

待ち合わせは13時。学校近くの駅に待ち合わせ。お昼からなのがありがたい。


「決まらない」


頭を悩ませる。らちが明かない、とわたしは携帯をとり、祐李に連絡をとる。

プルルル…と鳴る小さなそれに耳を当てた。


「今日の部活は3時から」と言っていたから今はまだ大丈夫だろう。起きてるかな?


「…もしもーし?」


聞き慣れた、いつもの。安心する………声。


「ゆ、ゆうり」


クローゼットを引っ掻き回しながら泣きそうだった。


< 88 / 209 >

この作品をシェア

pagetop