年下彼は手強いのです,
「なに?どしたの」
「何着ていけばいいのかなー」
知らないわよ、と一言で済まされた。バッサリ。
「…いつも通りでカワイイんだから。真尋は、ね?」
おだやかな声でそう言われると気恥ずかしい。ぬけぬけとお世辞を…。
「またまたー」
「はーっ、お世辞じゃないんだから」
やっぱり優しいんだよなあ…祐李って。
「ゆ、ゆうり。でもやっぱり何を話したら…!?」
うわずった声になってしまった。祐李はそれを察したのかクスリと笑う。
「真尋…ふふっ」