年下彼は手強いのです,

「な、なに」


未だにクスクス笑い続けている。どうしたっていうの。


「いや、恋してるっていいなーなんて」


そういえば祐李の好きな人の話とか、聞かないや。今まであまりそんな話にもならなかったし。


「か、からかわないでよ!」

「からかってはないわよー……真尋」


“しっかりやりなね”

祐李らしいその言葉に、また思わず頬がゆるんだ。


「ありがとう」

< 90 / 209 >

この作品をシェア

pagetop