兄妹で恋しちゃダメですか?
璃羅、私はあなたが羨ましい。


青くんにも琉茅にも好まれて。


「どっちも傷つけるんだったら…生半可なことしないでよ…。」


璃羅の優しさは残酷だから…。


青くんもそんな辛い恋やめちゃえばいいのに…。


「私に気づいてくれたらいいのに…。」


泣いているとチャイムがなった。


それと同時に旭が屋上に入ってきた。


「瑠璃!?
なんで泣いてるの!?」


「旭…。」


「また、あのこと?」


旭の言葉に頷く。
旭は私の感情を知ってる。


だから、一番気が許せる人だ。


「そっか…でもさ、璃羅の気持ちも考えてあげて?
あの子もつらいんだから。」


分かってる…分かってるから余計に羨ましいんだよ。


「大丈夫、あたしは瑠璃の味方だから。

璃羅の味方でもあるけどさ!」


エヘヘと笑う旭。
旭だって辛いけど頑張るその顔は天使のような物だ
< 57 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop