heart to heart ふたりのキセキ
まだ頭がぼんやりする中で
呼吸を整える。
「落ち着いた?」
「…ありがと…。」
律が入れてくれた
あたたかいコーヒー。
まだ数回しか来たことのない
律の一人暮らしの部屋。
まだ住み始めて
3か月しか経ってないのに、
もう律の生活感が沁みついてる。
積み上げられた教科書やレポート、
辞書、ときどきマンガ。
そんなところまで
律っぽくて、
すべてが愛しく思う。
「律は…」
「うん?」
「どうして私なの?
私なんかのどこが好きなの?」
静かに聞いてみた。
律はしばらく考えたあと、
私に言った。
「その質問、
そっくりそのまま柚希に返すよ」
…え?
うーん…優しいとこ、
正しいとこ、あと…顔??
いや、そうじゃなくって…
「理由なんて無いよ。
理由づけるほうがウソっぽくない?」
チラリとこっちを見た律。
「柚希だから好きなんだよ」
心にからまった糸がほどけていく。
「…あの、ね。」
呼吸を整える。
「落ち着いた?」
「…ありがと…。」
律が入れてくれた
あたたかいコーヒー。
まだ数回しか来たことのない
律の一人暮らしの部屋。
まだ住み始めて
3か月しか経ってないのに、
もう律の生活感が沁みついてる。
積み上げられた教科書やレポート、
辞書、ときどきマンガ。
そんなところまで
律っぽくて、
すべてが愛しく思う。
「律は…」
「うん?」
「どうして私なの?
私なんかのどこが好きなの?」
静かに聞いてみた。
律はしばらく考えたあと、
私に言った。
「その質問、
そっくりそのまま柚希に返すよ」
…え?
うーん…優しいとこ、
正しいとこ、あと…顔??
いや、そうじゃなくって…
「理由なんて無いよ。
理由づけるほうがウソっぽくない?」
チラリとこっちを見た律。
「柚希だから好きなんだよ」
心にからまった糸がほどけていく。
「…あの、ね。」