heart to heart ふたりのキセキ
怒りがようやく
収まってきたママが
ぽつりと言う。
「律くん。
同じ学校だったのね?」
律くん。
とママは言った。
みちしげ りつ。
なんでママは知ってるの?
「律くんが救急隊の人に
ココに運んでくれって
言ってくれたみたい。
先天性拡張型心筋症ってこと
知っててくれたみたいだし…」
ハッとした。
道重 律くん。
『りっちゃん』だ。
たぶん
小学3年生か4年生か
それくらいだったと思う。
1カ月くらい
この城東医大病院で
同じ小児病棟に入院してた
『りっちゃん』だ…!
私は小児病棟の住人で、
すぐに退院していっちゃう
短期入院の子たちを
いつも羨ましい気持ちで
何人も見送ってきた。
道重くんが
そのうちの一人だったなんて…
全然気付かなかった…
収まってきたママが
ぽつりと言う。
「律くん。
同じ学校だったのね?」
律くん。
とママは言った。
みちしげ りつ。
なんでママは知ってるの?
「律くんが救急隊の人に
ココに運んでくれって
言ってくれたみたい。
先天性拡張型心筋症ってこと
知っててくれたみたいだし…」
ハッとした。
道重 律くん。
『りっちゃん』だ。
たぶん
小学3年生か4年生か
それくらいだったと思う。
1カ月くらい
この城東医大病院で
同じ小児病棟に入院してた
『りっちゃん』だ…!
私は小児病棟の住人で、
すぐに退院していっちゃう
短期入院の子たちを
いつも羨ましい気持ちで
何人も見送ってきた。
道重くんが
そのうちの一人だったなんて…
全然気付かなかった…