heart to heart ふたりのキセキ
「早くして。授業始まる」

「えぇーっ、
 ちょっと待って!」

「はいはい、終了」


強制終了。。。

ガーン。

途中なんですけど。



始まった数学の時間。

宿題だったところを
当てられないか
ヒヤヒヤしながら受ける。

心臓に悪いぜ…。


「じゃあー、問題26は明日葉」


えぇぇーっ!?

さっき写しかけてた問題だし。

仕方なく席を立って教壇に上がる。

とりあえず途中まででも…


「問題27はー…
 まだ当たってない奴は…」


先生が言いかけたその時。


「はい。27やります」


振り返ると、
道重くんが席を立って
歩いて来るところだった。


「お、さすがだなー道重。
 期末も頑張れよ」


上機嫌の先生は、
続けて次々と問題を振り当てていく。

私の隣に立った道重くん。


…背、高いなぁ。

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