ユメみる夢みる僕のキセキ




 お祭りなど小さい頃に行った記憶しかなのだが……

「ん~~りんご飴に、たこやきぃ~~、わたあめに焼きそばぁ~~~どれにしよっかなぁ~~♪」

 お祭りの出店や風景は、その頃の記憶と変わらなくて……
 何か懐かしいような感じと、隣で嬉しそうに騒ぐ優実の姿を見て居ると。
 ふと、小さい頃に戻ってしまったような感じになる不思議な気分を感じていた。

「あ~~っ! 雫っ雫っ! あれ食べようよ~~~っ!」

「いいぞ、行こうぜ!」

「うんっ!」

 俺はそんな子供の気分のまま、優実と一緒に甘い香りの屋台を駆け回った。

「ん~、おいしいーーーっ! やっぱり、クレープは定番だよねぇ~!」

「だなっ!」

 楽しい。何も考えずに、ただ遊びまわって……

「次はようしよっかぁ~?」

「そうだなー、甘いもんの次はしょっぱいもんがいい!」

「じゃあ、たこ焼きにしよーーっ!」

 いつもそばに居てくれる、手を握っている優美と一緒に居るのが、俺は楽しかった。
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