ユメみる夢みる僕のキセキ
 




 どう言う事だ?
 俺が優実と初めて会ったのはある日突然に違う家に居たあの日。
 優実はその世界で隣に住んでて、幼馴染だと言うけどまったく知らなくて、最初は何かしらにつけて俺に付き纏って来てウザくて………
 でも、何時しか……俺の側に居て。
 居なきゃ寂しくなって……
 俺の居なきゃいけない大切な人になってた。

「はぁーはあ…っ!」

 息が苦しい、そう言えばこの所、遊んでばかりで何もしてなかったっけ?
 ああ、剣道の全国チャンプが聞いて呆れるな。
 でもいいや、そんなの無くったって……優実さえいれば、俺は……

「……っ、はは! そっか、そうだったんだ……」

 ああ、そっか……俺、優実の事……
 好きだったんだ。
 会いたいな、夢でもいいから……
 幻でもいいから……
 もう一度、優実に会いたい!
 そう願いながら俺は必死に走る。
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