ユメみる夢みる僕のキセキ
 ああ、ようやく神社が見えてきた。
 疲れすぎて苦しいな……
 意識が消えかかって朦朧とする。
 気持ち悪い…さっき食べたの吐きそうだ。
 ……別にいいか、どんなにダサくたって、汗まみれだって、ヘタレだって…… きっと、優実は笑って抱きしめてくれるさ。
 そう……優実なら、きっと!

「――――っ、優実ぃぃぃいい!」

 足がふらついて、神社の門に着いた瞬間に転びそうになったのを何とか踏み止まって、残った力全部を込めて俺は叫び、倒れた。
 俺の声は多分、神社中に響き渡ったんじゃないかな……?
 倒れている、俺は微かに響く自分の声を聞いた。

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