ユメみる夢みる僕のキセキ
 あの時、どうして俺は優実を助けに行ったのだろう?
 こんな、ボロクソになるまで、優実を庇ったのだろう?
 知らない奴の筈なのに、なんでだろう?
 ……解る訳ないか。
 母さんも優実自身も俺と優実は幼なじみだという。
 なら、これ以上、聞くだけ無駄だろう。
 いいさ、死んだ筈の母さんが、確かに此処にいる。
 それだけで……十分さ。
 そんな事を考えながら、俺はご飯ができるまで、自分の部屋で休むことにした。
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