ユメみる夢みる僕のキセキ
真っ白い、誰も足を踏み入れていない白銀の世界。
辺りには真っ白な衣をつけた木々。
そこにあるのは二階建ての洒落たペンション。
この景色、ペンション……見覚えがある。
やはり、俺は此処に来た事があるようだ。
しかし、ながら……今はそんな事を考える余裕は無い。
「さ、さ、さ、寒い!!」
どう見たって、この場所は夏に来るのが正解だろうに。
でも、昔来た記憶も、冬だった……
何でだ? どう見たって、おかしいだろ。
「お、おい、早く中に入ろうぜ!! 寒くて、凍え死ぬ!!」
寒さで震え、足踏みをしながら俺は車の近くに居る三人に言った。