ユメみる夢みる僕のキセキ
「わぁ~、懐かしいね。暫く、此処に来てなかったもんね!!」
俺の幼馴染とやらは、震える俺とは裏腹に、目を輝かせて辺りを見回している。
「情けないわね……、最近、ちょっとは見ごたえのある奴だと思って来たけど、やっぱヘタレね」
「まあ、雫ったら。昔は此処に着くなり、雪に飛び込んで喜んでたのに……ほら、雪だるまでも作ってみたらどうかしら?」
「いいから!! 早く、荷物降ろして、あの家の中に入ろうぜ!!」
この状況で雪だるまを作るなんて考えられない。
昔の俺はなにやってたんだ……今となっては信じられない行動だった。
「もう、雫っ、はいっ!!」
「これ……マフラーか?」
「うん。一応、持って来たの。貸してあげるね!」
優実は車にあった鞄から、赤いマフラーを取り出して俺の首に巻いてくれた。
「……ありがとう」
「えへへ、今度、雫に編んであげるね」
ありがとう。不意に言ったその言葉は、久しく、口にしていなかった言葉だった。
その後、俺以外の三人は雪で遊び始め、ほぼ一人で車の荷物をペンションに運んだ俺。
寒くて入りたかったペンションに入った頃には、すでに体は温まって、汗までかいている始末だった。
俺の幼馴染とやらは、震える俺とは裏腹に、目を輝かせて辺りを見回している。
「情けないわね……、最近、ちょっとは見ごたえのある奴だと思って来たけど、やっぱヘタレね」
「まあ、雫ったら。昔は此処に着くなり、雪に飛び込んで喜んでたのに……ほら、雪だるまでも作ってみたらどうかしら?」
「いいから!! 早く、荷物降ろして、あの家の中に入ろうぜ!!」
この状況で雪だるまを作るなんて考えられない。
昔の俺はなにやってたんだ……今となっては信じられない行動だった。
「もう、雫っ、はいっ!!」
「これ……マフラーか?」
「うん。一応、持って来たの。貸してあげるね!」
優実は車にあった鞄から、赤いマフラーを取り出して俺の首に巻いてくれた。
「……ありがとう」
「えへへ、今度、雫に編んであげるね」
ありがとう。不意に言ったその言葉は、久しく、口にしていなかった言葉だった。
その後、俺以外の三人は雪で遊び始め、ほぼ一人で車の荷物をペンションに運んだ俺。
寒くて入りたかったペンションに入った頃には、すでに体は温まって、汗までかいている始末だった。