ユメみる夢みる僕のキセキ
「――起きてよ、雫っ! 風邪引いちゃうよっ!」
優実の顔が見える……。俺は寝てたのか……?
「昔……、此処で誰かと約束をした気がする……」
今のは夢なのだろうか……?
優実の膝の上で優実の顔を見ながら、ぼやける意識の中……優実に夢の事を話していた。
何でか優実に聞いてほしかったんだ。でも……
「よく……覚えて無いんだけどさ…。もう一度、この星空を見ようって……女の子と約束した気がしたんだ……たぶん、夢かな……」
ああ、駄目だ。眠い……
もう、起きてられそうに無い……
「雫っ……ひっく……」
あれ……優実……泣いて…る……?