ユメみる夢みる僕のキセキ
「へへ、雫がもし、わたしとの思い出を忘れちゃっても、ずっと一緒にいてあげるよ」

「……最後まで、思い出さなかったら?」

「それでも、だよ。……ちょっと、悲しいけどね」

「そうか」

「うん。だって、雫が大好きだもんっ!!」

 一緒にいてくれるといわれると、楽になる。
 大好きと言われると、安心する。

「俺達、ずっと一緒だよな?」

「うん、当り前でしょ。……そういえば、最近よく、わたしにそうやって聞くよね? なにかあったの~?」

 優実は笑いながら俺の鼻を突っついてくる。

「いや、別に……」

 そう、俺はずっと一緒なんだ。
 優実はずっと側に居てくれる。
 そう言われるたびに、俺は……「よかった」そう思うようになっていた。
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