promise ~夏の約束~
「しっかし、お前も一途だよな~。」
沈んだ俺を慰めるように翔は言った。
俺だって、小学生の約束をこんなに引きずるなんて思ってもいなかった。
だけど雪姫を忘れることはできなくて。
雪姫を思い出に変えることはできなくて。
「何でだろうな。」
自分でも不思議なくらい雪姫を感じていた。
雪姫の側にいたあの時間に囚われていた。
「ま、暇があったら連絡しろよ!俺いつでも暇だからさ。」
翔はそう行って俺と別の道を歩きだす。
「おう!じゃーな。」
俺は笑って翔に手を振った。