promise ~夏の約束~
「…はぁ。」
下駄箱で色んな奴の視線を感じながら靴を履きかえる。
「…おはよ。」
後ろから声をかけてきたのはゆかり。
「…はよ。」
昨日のこともあり上手く顔が見れない。
「なんかすごいことになってるね…。」
ゆかりも噂話を耳にしたらしい。
「あぁ、なんか…悪いな。」
ゆかりや翔にまでありもしない噂が立ってしまった。
「ううん、私はいいよ。祐希こそ大丈夫?」
ゆかりは少し笑ってみせたが俺はゆかりの両目が少し腫れているのに気付く。
「…あぁ。」
俺は小さく呟いた。
…俺はまた大事な奴を泣かせた。