promise ~夏の約束~
昨日。
「好きだよ、祐希。」
予想もしていなかったゆかりの言葉に俺の思考は止まった。
「…なんて、言ったら困るよね。」
少し笑いながら俺を腕から離すゆかり。
…冗談…じゃなさそうだ。
「…翔は?」
俺は下を向いたままゆかりに問う。
「翔は…友達よ。」
「"今は"だろ。」
「そうね、でも"これからも"よ。」
ゆかりの言葉に迷いはなかった。
何を根拠にそう断言できるか知らないが、
ゆかりがそこまで言うならこれ以上問い詰めることもできなかった。