promise ~夏の約束~
「悪ぃ…。」
震える声でゆかりに伝えた。
「うん。」
ゆかりはいつものように頷いて帰ってしまった。
「祐希なら大丈夫だ。」って。
「祐希ならできる。」って言い残して。
―――――…
「…うき!大丈夫?」
下駄箱で放心状態の俺にゆかりが小声で声をかける。
「…あ?あぁ。」
俺は急いでゆかりの後ろを歩く。
噂話で注目されてるので並んで歩くのを避けているのだが…。
「…やっぱり変わらないわね。」
視線が集まるのに距離は関係なかった。