promise ~夏の約束~


「悪ぃ…。」



震える声でゆかりに伝えた。


「うん。」



ゆかりはいつものように頷いて帰ってしまった。



「祐希なら大丈夫だ。」って。



「祐希ならできる。」って言い残して。




―――――…



「…うき!大丈夫?」



下駄箱で放心状態の俺にゆかりが小声で声をかける。



「…あ?あぁ。」



俺は急いでゆかりの後ろを歩く。



噂話で注目されてるので並んで歩くのを避けているのだが…。



「…やっぱり変わらないわね。」



視線が集まるのに距離は関係なかった。






< 104 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop