promise ~夏の約束~
ゆかりと別れ、教室に入り席に着こうとしたときだった。
「―――…祐希ッ!」
さっき別れたはずのゆかりが5組のドアを思いっきり開けて叫ぶ。
「…!?」
びっくりして声の出ない俺の腕を無理やり引っ張り4組まで連れていくゆかり。
「…ちょ、ゆかり!?どうしたんだよ?」
「いいから!とりあえず来て!」
ゆかりに腕を引っ張られたまま、4組の教室へ。
「…あのバカ!」
小さく呟くゆかりに指差され4組の教室を覗き込んだ。