promise ~夏の約束~
翔の後ろ姿を追いかけ、たどり着いたのは屋上だった。
「…翔ッ!」
俺は階段を駆け上がり、切れた息を戻しながら叫んだ。
「翔!俺は信じない!俺は…」
俺は…信じられないんだ。
「…悪いけど、俺も譲れないんだ。」
翔はグラウンドが見えるフェンスにもたれかかり呟いた。
「な…んで。」
何で、こんなことになったんだ。
何で、そんな悲しそうな顔してんだよ。
何で…、泣きそうな顔してんだよ!