promise ~夏の約束~


「…今日は悪かったな。」



放課後の下駄箱で話し掛ける翔の横にゆかりの姿はなかった。



「…ゆかりは?」



「帰った。あいつ昔から泣くとすぐ眠くなるんだ。」


「…そうか。」



愛おしそうに言う翔の姿は今まで通りゆかりだけを見ていた。



「帰り、時間あるか?聞いて欲しいことがある。」



俺が黙って頷くと翔は少し笑って歩きだした。







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