promise ~夏の約束~
その日も当然のようにゆかりのベッドで友達に借りた漫画を読んでいた。
「飲み物とおやつ取ってくる。」
隣で雑誌を読んでいたゆかりが立ち上がった。
「麦茶~。」
俺は漫画から目を離さずにゆかりに注文する。
「もぅ!ちょっとは手伝ってよね!」
頬を膨らませて言うゆかりに「ハイハイ」と適当な返事をして結局俺は部屋に残った。
それから1分も経たないくらいだった。
―――…ガチャ
部屋のドアが静かに開いた。