promise ~夏の約束~
やけに早いなっと思いながら顔をあげるとそこに居たのは沙織だった。
「オッス。」
「…おぅ。」
3歳年上の沙織と会うのは久しぶりだった。
何だかぎこちない雰囲気が漂う。
「何しに来たんだよ。」
俺は平然を装いながら漫画を読むふりをした。
内心、久しぶりに会った沙織に緊張していた。
俺を挑発するように胸元の開いた服に、
一緒に泥まみれになって遊んでいた頃からは想像できない甘い香り。
「簡単に言うとエロかった。」
俺が冗談っぽく祐希に言うと祐希が軽蔑したような目で俺を見る。
…まぁ、当たり前だな。