promise ~夏の約束~


―――――…



「祐希くん!生中2こ追加ね!」


「はい!」


「すいませーん!つまみまだっすかー?」


「はい、ただいま!」



慌ただしい夏休み。



俺は朝から晩まで居酒屋で働いた。



働きすぎて今日が何日か忘れるくらい。



「――…はい!お疲れさま。これ、お給料ね!」



いつも通りに帰宅しようとしたら夏海さんに給料袋を渡される。



そうか、今日で7月が終わるのか。



「ありがとうございます。」



俺は夏海さんから茶封筒を受け取った。



茶封筒が渡される=バイトが終わったのだ。



「ほんま、祐希くんがいてくれたら助かるわぁ~。来年も頼むで~。」



夏海さんにバシッと背中を叩かれ俺は一礼して店を出た。


「ありがとうございました。」



本当のお給料より少し高いお金をくれた心やさしい夏海さんに感謝して。







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