promise ~夏の約束~


「今日は悪かった。小宮にはちゃんと伝えておくから。」



俺は祐希の前で軽く頭を下げた。


俺は信じていた。



拒絶されても立ち上がる祐希を。



見たくなかった。



あのまま別れていく二人を。



だから、だから。




「俺に気付かせてくれたんだよな。」



諦めんなって。



負けんなって。




伝えたかったんだ。






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