promise ~夏の約束~
「おばちゃんが大変なんだ!」
おじいちゃんのその言葉を聞いた途端、私はベッドを飛び出していた。
…やっぱり。
「何があったの!?」
電話片手に服に着替えながら叫ぶ。
ボタンが外れない。
もどかしい。
「今朝…倒れて…、今病院に…。」
「病院?どこ?今から行くから!」
私はおじいちゃんに病院の場所を聞くと急いで服を脱ぎ捨てた。
格好なんて気にしていられない。
適当に手に取ったワンピースと鞄を手に、私は家を飛び出した。