promise ~夏の約束~


私は鞄から携帯を取り出し電話帳を探る。



あるはずもないゆうちゃんの名前を探していた。



ゆうちゃん…。ゆうちゃん…!祐希!



私は『楢橋』と書かれたアドレスに指を止めた。



助けて。翔くん…。



平日のこの時間。

もちろん授業中。



それでも私は祈るように通話ボタンを押した。







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