promise ~夏の約束~


「とにかく!大変なの!お願い!貸して…。お願い…。」



私はすがるように呟いた。



きっと電話の向こうで翔くんは混乱してる。



私は沈黙する翔くんに祈り続けた。



『…わかった。今どこ?』



しばらくすると翔くんの返事が返ってくる。



「…××駅。」



『わかった。すぐ行くから、そこで待ってろ。』



翔くんはそう言うと電話を切ってしまった。



お願い…。早く。



早く来て!






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