promise ~夏の約束~
―――――…
「ちわーっす!前原でーす!お世話になります。」
『村井』と書かれた表札の玄関を開けて叫ぶ。
「あらあら、ゆうちゃん随分早かったのね。」
おばあちゃんとおじいちゃんが玄関で出迎えてくれる。
「雪姫、来てますか?」
俺の挨拶のような言葉におばあちゃんはゆっくりと首を横に振った。
「そうですか…。」
俺が小さく呟くと
「まぁ、上がりんしゃい。」
と、おじいちゃんが誘導してくれた。
俺は「おじゃましまーす」と言って靴を脱いだ。