promise ~夏の約束~


するとまたピクッと動く指。



今度は三人でそれを見ていた。



「…動いた。」



「おじいちゃん!お医者さん呼んで来て!」



祐希がおじいちゃんに叫ぶ。



動いた…。助かった。



良かった。本当に…良かった。



私は思わず深く息を吐いた。



あの時とは違う。



おばあちゃんは助かったんだ。



私は慌てて駆け付けるお医者さんと看護婦さんを見ながらそう実感した。






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