promise ~夏の約束~


「何それ、麦茶?」



私が持つお茶の入れ物を見て祐希が問う。



「うん。飲む?」



私はテーブルの上に置いてあったガラスのコップに麦茶を注ぎ差し出した。



昔は簡単に想像できた未来。



でも2、3日前は祐希とまたこの家に帰るなんて思いもしなかった。



「…明るいね。」



私は祐希の隣に座り月を見上げた。



「あぁ。」



心地よい風が私達を撫でる。






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