promise ~夏の約束~


―――――…



疲れが溜まっていたのか知らない間に眠っていた。



時計を見ると朝の7時を少し過ぎていた。



学校?…そうだ。



病院へ行かなきゃ。



まだ半分起きていない頭を持ち上げながら無意識に居間に向かった。



「…おはよ。」



居間には雪姫が朝ごはんを並べていた。



小さいころにもこんな光景を見た気がする。



おばあちゃんの作った朝ごはんを並べる雪姫。



「…はよ。」



寝癖がついたままの俺の頭を撫でるおじいちゃん。



二人がいないだけでこんなにも静かなんだと思った。


二人がいないだけでこんなにも寂しいんだと思った。








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