promise ~夏の約束~


「お見舞いは9時からだって。」



俺は雪姫が作ったお味噌汁を飲みながら頷いた。



具はわかめと豆腐。



一番無難で雪姫の大好物。



「…これ、何の魚?」



俺は少し焦げた魚を箸で突きながら聞く。



「…わかんない。」



「は?」



「冷蔵庫に入ってたの。」



…なんともまぁ…。



雪姫らしいと言えば雪姫らしい。



驚く俺には目もくれず味噌汁をすする雪姫。



何だかこの環境がくすぐったかった。







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