promise ~夏の約束~


「ゆうちゃんの部屋は去年と同じ場所だからね。」



遠くを見つめる俺におばあちゃんが小さく呟いた。



「あ、じゃあ荷物置いてきます。」



俺は立ち上がり二階の部屋を開けた。



隣は雪姫の部屋。



部屋のドアにはいまだに『ゆきの部屋』と書かれたプレートが掛けられていた。



俺はそれをしばらく見つめると自分の部屋に入った。



雪姫?雪姫は今どこにいるんだ?



会いたい…会いたいよ、雪姫。






< 18 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop