promise ~夏の約束~
当時小学生だった俺は子供ながらにそう思った。
雪姫と仲良くなるのにそんなに時間はかからなかった。
何より雪姫が俺を必要としてくれた。
『明日、学校嫌だなぁ~。』
雪姫の部屋でくつろいでいると雪姫がため息混じりに呟いた。
『何で?』
『だって雪姫、転校生だもん。』
そうか、明日は雪姫が俺の学校に来るんだ。
『学校、楽しいよ?』
俺はベッドに転がる雪姫の手を握った。
雪姫の手は冷たい。
『雪姫いじめられないかなぁ?』
雪姫は俺の手をぎゅっと握り返してきた。