promise ~夏の約束~


「本当に…急だったから、ようかんくらいしかないけれど。」



おばあちゃんは優しく微笑みながら言った。



「雪姫ちゃんはようかんが好きだったからね。」



おじいちゃんも優しく微笑んだ。



優しいこの夫妻に囲まれて生活していた思い出が蘇る。



幸せだったあの日々が。



私はゆっくりとおばあちゃんとおじいちゃんの方へ顔を上げた。





「…今日はお話があってきました。」








< 28 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop