promise ~夏の約束~
夏の習慣――→祐希side
「―――っと!ちょっと、祐希!」
誰かに体を揺すられて俺は目を覚ます。
「…ん?」
「ん、じゃないわよ!話聞いてた!?」
眉をハの字に曲げて怒る橘 ゆかり。
「悪い、何?」
俺はまだ虚ろな頭をかきながらゆかりに問う。
「…夏休み、皆でどっか行かない?って言ってるんだけど、祐希はどこ行きたい?」
そうか、明日から夏休みか。
「悪い、俺パス。」
俺はそう言ってゆかりの肩を叩くと教室を出る。
俺の忙しい夏休みが始まる。