promise ~夏の約束~
私は思わず彼の『遊び人』のレッテルを思い出す。
「え、いや…えーっと。」
どうしよう…。
本当に家に来るつもりなのかな?
私の頭の中はあらゆる想像でいっぱいになる。
…ゆかり、助けて。
ゆかりに視線を向けるとゆかりは小さくため息をついて翔に言った。
「あんたねー!いい加減に…。」
ゆかりが翔に雷を落とそうとしたときだった。
「ばぁーか、あいつに会わそうとしただけだよ!」
翔が逆にゆかりに怒鳴り付ける。
ゆかりは『へ?』と言う顔をした後、ポンッと何かひらめいたように手を鳴らした。
「そういえば、"雪姫"ちゃんね。」
今度は私がいきなり呼ばれて『え?』、と声を漏らす。